※この記事は以下の記事の内容の一部を構成するものとなっています。
天然石に対する人為的処理の種類と鑑別書での表記もくじ
高温高圧(HPHT)プロセス
高温高圧プロセスは、ダイヤモンドの色を改変することを目的として行われる処理です。
この処理によって生じた色は恒久性があり、退色の心配はないとされます。
高温高圧プロセスの処理の有無の看破には、高度な分析装置を備えたラボでの分析が必要です。
場合によっては、処理が行われたかどうかを判定することが不可能な場合もあるようです。
鑑別書での開示コメント
(※ダイヤモンドの場合、鑑別書ではなく鑑定書を取るのが普通です)
高温高圧プロセスが行われた石に対する開示コメントは、「単一または複数の処理が行われています。」または「現時点では色の起源は判定不能。」となるようです。
高温高圧プロセスが石の市場価値に与える影響
ダイヤモンドは無処理が前提で評価されるので、高温高圧処理がされた石はされていない石に比べると価格帯は下がるはずです(そうは言っても、腐ってもダイヤモンドなのでそれなりに高いでしょうが)。
ダイヤモンドには鑑定書(グレーディングレポート)かソーティングが付いているのが普通なので、ダイヤモンドを購入しようと考えている人は、事前に必ず処理の有無を確認するようにしましょう。
もし、「現時点では色の起源は判定不能」のようなコメントがあった場合、額面通り受け取れば、処理されていない石である可能性もあるということになりますが、宝石の世界ではそんなにうまい話はめったにあるものではありません。
特に、相場より安く売られているのであれば、ほぼ確実に処理された石だと考えた方がいいでしょう。
他の記事でも書いてきていますが、処理された石が絶対的にダメだということはないので、処理がされているという事実を知ったうえで納得して購入するのであれば、何の問題もありません。
無処理の石が欲しくて、無処理だと思って購入したのに、後で処理されている石だと分かったということになると、ダイヤモンドの場合は特に金額が大きくなりがちなため、とても不幸な話になってしまいます。
購入後に心配しないで済むようにするためにも、購入前の確認が非常に大切です。
レーザードリリングの説明の記事でも書きましたが、ペットくんはダイヤモンドについてはそこまで興味がなく、処理されたダイヤモンドの相場についても詳しくないので、これ以上のコメントは差し控えます。