天然石に興味を持ったきっかけ

ムーンストーンのペンダントの写真

このページを見ている方は、多かれ少なかれ天然石に興味を持っていると思いますが、石に興味を持ったきっかけや最初にどんな石を手に入れようとする(入れた)かは人それぞれでしょう。
現在、筆者(ペットくん)は傍から見ると石依存症と言っても過言ではないような状況ですが、思い返してみると、小さいころは今のような症状もその兆候もまったくありませんでした。
それがなぜこんな状態になってしまったのか・・・。

普段は、石を購入したことがない人や福岡パワーストーン愛好会(仮)に入ったばかりの人向けの記事を書いていますが、今回は趣向を変えて、筆者が石に興味を持ったきっかけや、一番最初に購入した石のことなど、過去を振り返りつつ個人的なことを書いてみたいと思います。

天然石に興味を持ったきっかけ

筆者が様々な天然石の名称を知ったのは、主にテレビゲームを通してでした。
ゲームの中では装備品とか進化用アイテムという形で、結構天然石が出てくるんですよね。
そんな中でも筆者が一番影響を受けたのは、『ロマンシング サ・ガ』(発売元:スクウェア、1992年)というゲームでした。(ちなみに、このゲームの名称はサとガの間に・を入れたり、ロマンシングとサ・ガの間に半角スペースが入ったりして面倒なので、以下ではロマサガ1と略します。)

当時はスーパーファミコン(=スーファミ)が発売され、ファミコンからスーファミへの移行が進んでいた時期で、ロマサガ1はサガシリーズでは初のスーファミでのソフトで、当時は珍しい(業界初?)フリーシナリオシステムが採用されたゲームでした。
ちなみに、フリーシナリオシステムというのは、ドラクエとかFFのように基本的には決められたイベントをこなしてストーリーを追っていくタイプのゲームと異なり、どのイベントから進めてもいい(選んだイベントや選択肢によって、派生するイベントがさらに異なってくる)という感じで、極端なことを言うと最初のイベントとラスボス関連のイベント以外はこなさなくてもクリア可能という極端な自由度の高さを誇ります。
(とは言っても、効率よく進めていこうとすると選択するイベントの順序や選択肢は大枠決まってしまうので、フリーシナリオではない!とも言えるのですが、そう言える人は基本やりこみまくっているオタクです。)

ロマサガ1では、キャラにレベルが無くて武器や術(FFで言うところの魔法)を使えば使うほど熟練度が上がって強くなっていくとか(この点ではSaGa2やFF2で採用された方式と一緒ですが、その後のSaga3や、FF3以降はまたレベル制に戻ってので、ロマサガで再登場という印象でした)、敵との戦闘はランダム発生ではなく、フィールド上の敵キャラにぶつかることで起こるとか、フリーシナリオ性以外にも当時としては色々と斬新なシステムが採用されていました。
で、ロマサガ1の術には、属性として火・水・風・土・光・闇・気・邪・幻・魔の10種類があるのですが、これらの各属性を代表する10個のデステニィストーンなるものが存在し(ゲーム内では装備品として登場)、大昔にはこれらの石の力によって邪神が封印されたという設定になっていて、ストーリー上も重要な位置づけとなっています。

表:各属性のデステニィストーン(カッコ内は装備として身に着ける際の部位)

火:ルビー(指) 水:アクアマリン(頭)
風:オパール(頭) 土:トパーズ(首)
光:ダイヤモンド(指) 闇:ブラックダイヤ(?)
気:ムーンストーン(腕) 邪:オブシダン(両手剣)
幻:アメジスト(首) 魔:エメラルド(頭)

今見ると、どれも実際に存在する石であるとわかるし(オブシダンってオブシディアンのことね、とか)、なんでこの石がこの属性???みたいに思うところもありますが、当時小学校高学年くらいだった筆者には、ダイヤとかルビーくらいは聞いたことあるけど、ムーンストーンとかオブシダン、アメジストなどはあくまでゲーム内での架空のものだと思っていました。
そんなことよりも、デステニィストーンは入手して装備すると敵からの術攻撃を無効化したりでき、バグ技に近い効果が得られる(例えば、アクアマリンを装備すると炎系の攻撃に対してほぼ無敵になるので、序盤でも超強力な炎の魔物に勝ててしまったりする)ので、小学生にとっては実在する石なのかどうかというよりも、単に超役立つアイテムとしてめちゃくちゃ入手したい対象でした。

こんなような感じで、「宝石=超すごい力を持つもの=集めるべきもの」というイメージが小学生の頭に何度も刷り込まれたのだと思います。(今でも、アクアマリンとかムーンストーンとか聞くとまずこのデステニィストーンが頭に浮かぶほどです。)
よく考えると、ロマサガ1よりも前の段階でゆめみるルビー(ドラクエ3)みたいなのもあったし、ロマサガ1以降も宝石が何らかの形で出てくるゲームは色々あったはずなんですが、ロマサガ1ほど宝石が中心に置かれたゲームは無かったように思います。
時期的に、クリスタルヒーリングで有名なカトリーナ・ラファエルが著書を出し始めたのが1985年あたりからで、海外のクリスタルブームが日本に入ってくるのと同じ時期だったとかいうこともあるでしょうかね。

最初に買った石

ロマサガ1をプレイしてさんざん刷り込まれたとは言っても、それですぐに石が欲しい!となったわけではありませんでした。
中学、高校ではまったくデステニィストーンのことは忘れてしまっていましたし、大学生になってからも数年間は石とは全く縁がありませんでした。

きっかけは、大学4年生になったころ、ふとしたことでデステニィストーンの名称(アクアマリンとかムーンストーンとか)をネットで検索してみたことからだったと思います(←今では誰でも当たり前にネットで検索していますが、当時は一般家庭にもネットが普及し始めたころで、ちょうど筆者の自宅でもネットが使えるようになったのでした)。
すると、ゲーム内での架空のものだと思っていた石が、ネットで色々と販売されているではありませんか。

こうして、デステニィストーンとして認識していた石が実在することが分かり、当時ゲームの中で必死に石集めをした記憶が呼び起されたのか、現実世界でも石集めが始まってしまいました。
最初に買った石はムーンストーンで、ネットでルースを扱っているお店(当時は今と比べてお店の数も少なかったですね)でルースを購入し、家の近くにあったお店で目の形のペンダントに加工してもらいました。
目の形にしたのは、ムーンストーンの意味として「予知」とか「真実を見通す」みたいな意味があるという記述を見て、そこから何となく目を連想した(のと、その当時たまたま『るろうに剣心』を読み直していて、ちょうど宇水というキャラの衣装を見ていてこれだ!と思った(笑))からでした。

ムーンストーンのペンダントの写真

初めて購入したムーンストーンのルースで作ったペンダント。当時、購入したお店ではこの写真のように白っぽいシラーが出るムーンストーンと、透明でブルーのシラーが出るタイプ(ブルームーンストーン)の2種類があって、どちらにするか迷った挙句、実際の月は白っぽい感じだし、ロマサガ1でもムーンストーンは白っぽい色で描かれていたので、白っぽい方を選びました。単純な価値で考えるとブルーのシラーが出る方がいいので、今の自分であれば絶対にブルーの方を選ぶところですが、当時はそういう知識もなかったので純粋に自分の好みと直感で選んでいました。今思うと、そういう風に純粋に自分の感覚に素直になれていた頃の方が幸せだったような気もします。

その後まもなくルビー、オパール、アクアマリン、トパーズ、アメジスト、・・・と順番に購入していきました。
こうして見ると、最初の頃に買っていたのはデステニィストーンばかりで、影響受けすぎてて笑えますね。
デステニィストーンの中で購入しなかったのは、ブラックダイヤとオブシダン(オブシディアン)くらいです。
ちなみに、ムーンストーンは加工してもらいましたが、加工してもらうのにも結構お金がかかるので、それ以降は加工する費用があったら石を購入するのに回す!という感じになりました。
(その後、購入費用を抑えるために中古品を購入することが多くなり、結果的にリングやペンダントも増えてきましたが、自分の場合は製品の中石が目当てで、おまけで指輪やペンダントの枠が付いているものを購入しているという認識です。)

こうして色々と調べては石を集めていくと、世の中にはめちゃくちゃたくさんの種類の石があることが分かり、さらにほしくなっていく、…というのを繰り返しているうちに、気づいたら沼にはまって抜け出せない状態になっていました。
しかも、すでに同じ種類の石を持っているにもかかわらず、なぜかさらに質がよく大きいやつが欲しくなっていくという症状も併発し、さらに困った状態になっていっています。
いつかはモゴク産の非加熱・ピジョンブラッドの大粒のルビーとか、カシミール産サファイアのきれいなものを手に入れたいと思っていますが、そもそも一般人には手が出せないような値段であるうえ、近年さらに値段が上がっていてお金を貯めるペースよりも値上がりのペースの方が早い感じなので、いつになったら買えるようになるのかな、という感じです。

最近の興味

最初にはまったのはルースの沼でしたが、最近は原石の沼に落ちつつあります。
こうやって書くとルースは卒業したのかと思われるかもしれませんが、ルースの沼から抜け出せたわけではなく、ダブルではまっています・・・。
が、石のためなら毎日バナナと納豆だけの節約生活にも耐えられるので、これまで何とかやってこれています。
でも、ガチの石オタクは筆者に限らずみんなこんな感じでしょう、きっと。

原石については、しょっちゅう手に持ってクリスタルヒーリングやら瞑想やらに使ったり、睡眠時は手に持って寝たりするので、ある程度の大きさがあって耐久性のある石が収集対象になっています。(小さくて存在感がないとふとしたことで無くしてしまいやすいし、ちょっとしたことですぐ欠けたり汗で変質してしまうようだと気軽に扱えないので・・・。)
ルースと同じく原石も様々な種類の石があるわけですが、自分が買える価格帯で、大きさとそこそこの耐久性がある石となると、結局のところ水晶くらいしかなく、原石を買う場合は水晶系の石であることがほとんどです。
ルース(基本的に研磨されている)を収集していたこともあって、原石についても部分的に研磨されたものであっても気にならなかったのですが、最近では研磨を一切していない原石の方が個性があって面白いと感じるようになってきています。
これまでに、レムリアンシード系とかレーザークォーツとか、色々な種類のものを集めてきましたが、どうも自分は水晶表面が幾何学模様っぽくなっている石が好きらしいことも分かってきました。
最近だとタンザニアのモンドクォーツに惹かれていますが、水晶のくせにやたら高いのでなかなか買えず、仮想通貨が爆上がりしてくれることを願うばかりの日々です。

表面が幾何学模様っぽくなっている水晶の写真

表面が幾何学模様っぽくなっている水晶にとても惹かれます。

ということで、とりとめのない内容でしたが、筆者が天然石に興味を持ったきっかけなどについて書いてみました。
プロフィールでも「石オタク」と書いただけで自己紹介的な内容をほとんど書いたことがなかったので、たまにはこういう話もいいかなということで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA