第16回福岡ミネラルショー(2022年4月15日~17日)に行ってきました

第16回福岡ミネラルショー

2022年4月15日~17日に開催された第16回福岡ミネラルショーに行ってきました。
普段は初日に行くことが多いのですが、今回は仕事の都合上最終日に行くことになりました。

おなじみの南近代ビルです。

昨年の春の福岡のショーは、新型コロナが出始めて間もなく、コロナに対して恐怖感を持つ人が多かったためか人が少なかったですが、今年は皆の意識も変わってきているし、まん防的な制限もかかっていないこともあってか、人がとても多かったです。

会場にはお昼ぐらいに着いて、とりあえず一回りした後、いつもお世話になっているArt Crystal Tokyoさんのところに張り付いていました。
初めてショーに行った頃は、とにかくできるだけ多くのお店を見て回ろうとしていましたが、最近はショーにも慣れてきて、どのお店がどんな感じの石を扱っているのかがある程度わかってきたので、効率よく回って浮いた時間を顔なじみのお店の人と長く話すのに充てるなど、時間を有効に使えるようになった気がします。

おなじみのArt Crystal Tokyoさん。ブラジル産の原石を中心に、様々なタイプの石が置かれています。小さめの石も置いてありますが、置物にできるような立派で存在感のある原石が多いイメージです。

Art Crystal Tokyoさんのところで石を見ていたら、他の常連の人とも話す機会があり、石好きあるある的な話で盛り上がったりしまして、非常に楽しかったです。
こういうのもショーの醍醐味の一つなので、福岡近辺の石好きの人や、ショーに来ている人たちとのつながりをもっと作っていきたいなと思いましたね。
コロナ以前はショーに合わせてオフ会が開催されたりしていたという話もちらっと聞いたので、そういうのが復活したらぜひ参加したいなと。

その他、絹麻(Kenma)というお店ともご縁がありました。
絹麻さんは今回が福岡ショー初出展とのこと。
福岡のショーは会場がそれほど広くなくて、東京や大阪のショーのよりも出展者の数が限られてしまうので、これまでに出展している業者さんが優先になり、新規で出展したくてもなかなか空きがないと言いう状態らしい(大阪のショーで、とある業者さんがそう言っていました)ので、偶然の出会いに感謝です。

絹麻さんのブース。スイス産の水晶など、世界各地の石を取り扱っているようです。

絹麻さんは原石からアクセサリーまで幅広く扱っているお店のようですが、今回は原石をいくつかお迎えしました。

次回の福岡ミネラルショー(ミネラルマルシェではない方)は2022年11月18日~20日までとのことで、こちらも楽しみですね。

さて、毎度のことですがショーが終わると会場の配置図の情報が無くなってしまうので、配置図をスキャンしたファイルを残しておきます。

参考 第16回福岡ミネラルショー出展社一覧・会場配置図

入手した石のまとめ

ルチルクォーツ(ブラジル産)

Art Crystal Tokyoさんのところのブラジル産(Novo Horizonte, Bahia)のルチルクォーツです。
バイア州のNovo Horizonteは、前回の福岡のショーで入手した十字架型のルチルクォーツの産地と同じで、ルチルの有名な産地のようですね。
どうでもいい話ですが、Novo Horizonteというのは英語だとnew horizonに当たる意味らしいです。
(さらにどうでもいい話ですが、筆者が中学校の時に使っていた英語の教科書がNew Horizonという名前でした。)
上の集合写真だと左側の石の影に隠れて真っ黒く見えてしまっていますが、水晶自体は透明度が高く、若干茶色がかっていてスモーキークォーツっぽい感じです。
通常の室内の光のもとではルチルはそこまで存在感が無く、水晶の透明感の方が際立っていて底面まで見通すことができ、ガーデンクォーツにルチルも入っているような感じに見えます。
が、強い光が当たると、ルチルが急に存在感を増してきます(写真は強めの光を当てた状態で撮影しています)。

水晶の柱面が短く、錐面の存在感がとても大きいです(母岩?から錐面が直接生えているような感じにも見えます)。この石のウリとしては、錐面にほぼ欠損がないことと、研磨されていないにもかかわらず表面の状態がとても良いので底面まで見通すことができ、ルチルの輝きをほぼ全面で見ることができることでしょうか。

ルチルについては淡めの黄色で、細めの針が底から吹き上がっているような感じに入っており、ペンライトや太陽の直射光などの光が当たると、光の動きに合わせて石の中を縦横無尽に光が駆け回るような感じです。
(この点については動画の方が分かりやすいと思うので、動画も撮ってみようかと思っています。)

【追記:動画も撮ってみました】

ルチルクォーツはすでにいくつか持っているので、これ以上買ってもなあ・・・と思いつつも、既に家にある十字架型のルチルクォーツ(ルチルが太くて色が濃い目でより黄金色っぽい)とは同じ産地とはいえ見た目や雰囲気が全く異なっていたので、お迎えすることにしました。

サイズはどこを基準に測定したらいいものか難しいですが、縦横が10cmちょっとくらいでしょうか。
片手でも簡単に持てる程度の大きさ、重さです。

エレスチャルのシトリン(母岩付き)

こちらもArt Crystal Tokyoさんのところにいたブラジル産のエレスチャルクォーツです。
詳細な産地は今確認してもらっているところです。
エレスチャルは黒に近いスモーキーな色が付いている石が多いというイメージを持っていましたが、この石は(光源にもよりますが)ナチュラルなシトリンに近い黄色っぽい茶色です(この手の色はエレスチャルとしてはわりと珍しいんだそうです)。
エレスチャルはまだ持っていないこともあり、こちらも迎えることにしました。
この石は1990年代に採れた石で、仕入れ先の業者さんがずっと持っていた古い石なんだそうです。
個人的には「新産地!採れたて!」という石よりも、古い石の方が波長が合いやすいのかよくわからないですがご縁があることが多く、今回もそのパターンでした。

この石はいかにもArt Crystal Tokyoさんのところの石という感じで存在感があります。
母岩だけでもかなり大きいので、重さが相当あり、片手で持って撮影するだけでも腕がプルプルきます。
重さは測っていないですが、3kgくらいはありそうな気がします。
幸いなことに、エレスチャル部分と母岩の部分のバランスがよく、台座無しでも安定して立ってくれるので、置き場所と角度をうまいこと調整すればもう少しいい写真を撮ったり、動画を撮ったりできるかもしれません。

ヘリオドール原石(ウクライナ産)

ここからは絹麻さんのところの石になります。
原石はずっと水晶ばかり集めていましたが、最近は別の種類の石の原石にも興味が出始め、先日からトルマリンやアクアマリンの原石にも手を出し始めたので、今回も何かいいのがあればなということで会場を回っていたところ、この石に出会いました。
産地は最近何かと話題のウクライナとのことで、ラベルには
Khoroshiv Raion
Volodarsk-Volynskii
Zhytomyr Oblast
Ukraine
と書いてあります。
会場内の他のお店でも蝕像タイプのヘリオドールはウクライナ産が多かったので、もしかすると有名な産地なのかもしれません。(見た目重視で産地にはそれほどこだわりがない人間なので、あまりよくわかっていません。)

ヘリオドールはベリルの変種ですが、何色のベリルをヘリオドールと呼ぶかは所説ありますよね。
この石は黄色ですがやや緑が入った黄色で、蛍光灯ではグリーニッシュイエロー、白熱灯だとオレンジッシュイエローという感じの色合いです。
絹麻さんのところにはこれとは別にもう一つヘリオドールがあって、そちらは色がもう少しオレンジ寄りで色自体も濃く、はっきりとしたゴールデンカラーに見えましたが、サイズがこの石の半分以下くらいでした。
どちらも値段がそれほど変わらなかったので、評価としてはオレンジ寄りの黄色の石の方が高いのかもしれませんが、個人的には若干緑が入っているのもさわやかな感じで嫌いではないのと、単にサイズが大きい方が好きなので、こちらの石にしました。

蝕像タイプのため、表面が複雑な形状になっていて、カテドラルクォーツの雰囲気と似ている気がします。
底の方は全面セルフヒールドの状態でとんがりが複数あるような形状になっているので、ダブルターミネーテッドのタイプらしいです。
なかなか見た目通りに写真に撮れなくて、透明感を重視して取ろうとすると色が薄く写ってしまうし、逆に色相の再現を重視しようとすると透明感があまり分からなくなってしまいます。

単に室内の蛍光灯で。黒い背景で撮ると色合いは鮮やかに撮れます。

ペンライトの光を当てると、石全体が共鳴しているかのように輝いてくれます(この点では以前迎えたアクアマリンの原石と同じ感じです)。
黄色系の光を出すペンライトだとゴールデンに、白色LEDライトだと蛍光ペンの黄色のように見えますが、個人的には後者の方が鮮やかに見えて好きです。


【追記:動画も撮ってみました】

ドラバイト(ネパール産)

ドラバイトトルマリンの原石です。
ネパール産とのことです。
真っ黒で不透明に見えますが、強い光を当てるとオレンジ色に見える部分があり、完全に不透明ということでもないようです。

柱面はつるつるしていて条線っぽいものが見えないので研磨されていそうな感じがしますが、両端はともにざらざらした感じなので、先端部だけは研磨されていないのかな?という感じです。
原石については基本的に研磨されていない石を購入するようにしているのですが、この石については研磨されているのか確認することも忘れて気づいたら買ってしまっていました。
波長が合ったというやつでしょうかね?

水晶(山梨県黒平産)

山梨県の黒平産の水晶、いわゆる国産の水晶というやつです。
絹麻さんのところにはスイス産のアルプス水晶がたくさん置いてあって、最初はそちらばかり見ていたんですが、一番気になった水晶がたまたま黒平産のものでした。
国産の水晶は一つも持っていなかったので、せっかくだしお迎えすることにしました。

小指の先くらいの大きさの石ですが、結晶の状態がいいのか、とても強く輝きます。
色は若干黒っぽい感じで、スモーキークォーツと言えるかどうかというところです。

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