パワーストーンの効果を感じるために必要な要素

以前の記事でも述べた通り、パワーストーンの効果は基本的には気分の問題です(と、少なくとも筆者は考えています)。
科学的に説明が付くかどうかとかいうことよりも、本人が納得できるかどうかが大切で、究極的には、石を持つことで本人の気分が良くなる(安心感が得られる、気持ちが前向きになる、ラッキーなことが起こると感じる、など)のなら、その人にとって「パワーストーンの効果はある」ということになります。

ところで、パワーストーンに何らかの効果を期待して所有する人であれば、どうせならパワーストーンからより多くの効果を引き出したいと考えるのは自然なことでしょう。
今回は、そのための方法や石との向き合い方について、筆者の主観を交えつつご紹介します。

【参考】

「パワーストーンの効果」についての筆者の基本的な考えは、こちらの記事で紹介しています。

パワーストーンに効果はあるのか?ーーー個人的な見解

パワーストーンの効果を感じるために必要な要素

筆者の考えを端的に言ってしまうと、以下の要素が満たされているほど、パワーストーンの効果を感じやすくなります。

  • その人とパワーストーンの間に「特別」な関係が築かれていること
  • その人がパワーストーンを役立てる心構えを持ち、それを実践していること

どういうことなのか、以下で順番に解説していきます。

あなたとパワーストーンとの間の特別な関係

「特別な関係」とは?

パワーストーンとの特別な関係というのは、簡単に言えばその石に関して強い思い入れや印象的なエピソードがあるかどうかということです。
多くの人は、何らかの願い(仕事運が上がるように、好きな人と結ばれるように、金運が上がるように、・・・etc.)を込めてパワーストーンを購入していると思いますが、この「願いを込めて」というのもその石との間の特別な関係の一種になります。

パワーストーンに限りませんが、強い思いが込められたものは自分の願望を叶えるためのツールになり得ます。
例えば、スポーツの世界だと、プロの選手が慈善活動として地域のスポーツクラブとかに来て稽古をつけてくれるみたいなことがありますが、そのような交流の中でプロ野球選手になることを目指している野球少年が憧れのプロ野球選手にサイン入りのボールをもらったとしてみましょう。
野球に興味がない人にとっては、ただサインが書かれただけのボールに過ぎませんが(プロの選手のサイン入りという希少価値があるから大事にするくらいのことはあるかもしれませんが・・・)、野球少年にとってそのボールは見るだけでテンションが上がってやる気が湧いてくるような特別な存在になるはずです。

プロ野球選手になるためには、中学・高校とずっと野球部で必死に練習することになると思いますが、その中では壁にぶち当たって逃げたくなったり、理不尽な上下関係に耐えられずに辞めたくなったりすることも出てくることでしょう。
そんな時にそのボールを見ると、小さいころにプロ野球選手に稽古をつけてもらったときの記憶が呼び戻されて初心を取り戻し、なんとか野球をやめずに続けることができた ーーー 結果としてその少年がプロになれたとしたら、そのサイン入りボールはその少年がプロになるために一役買ったことになります(もちろん、努力したのは少年自身ですが、そのボールが努力を続けるための精神的なサポート役としての効果を発揮したわけですね)。

この例だと、憧れのプロ野球選手からもらったという特別なエピソードが伴うことにより、そのボールがその少年にとって「特別な存在」になっていて、それによってやる気や情熱が喚起されたことになります。
野球に興味がない人にとっては、同じボールを手に入れたとしてもやる気や情熱が呼び起こされることはありませんが、これはそのボールとの間に「特別な関係」が存在しないからです。

「大好きだったおばあちゃんがくれたお守り」「初めてのデートの時に恋人に買ってもらったぬいぐるみ」のように、強い思い入れや特別なエピソードが伴えば、基本的にどんなものであってもあなたにとって「特別な存在」になり得ます。
パワーストーンも同様で、同じ石であっても状況次第であなたにとって「特別なパワーストーン」になることもあれば、ただの石にしかならないこともあります。

パワーストーンと特別な関係を築くための方法

パワーストーンが願いをかなえるためのサポート役(上記のサイン入りボールのような感じで)になってくれるかどうかは、あなたがその石に対してどのくらい強い思い入れを持っているか(または、その石についてどのくらい特別なエピソードが伴うか)によります。
「彼氏と初めてデートに行った日に訪れたお店で買ってもらった石」「ものすごく努力して大きな仕事を成し遂げた記念に購入した石」のような感じで特別なエピソードが伴ってくれればいいですが、常にそううまくいくとは限りません(そもそも、大抵の人はうまくいかないから状況を改善しようとしてパワーストーンを購入しているのであって、「石をくれる彼氏がいるならそもそもパワーストーンの助けなんかいらん!」「どんなに頑張っても成果が出なくて行き詰ってるからパワーストーンにすがってるんじゃい!」という感じでしょう)。

では、購入時(入手時)に強い思い入れや特別なエピソードが伴わない場合はどうすればいいでしょうか?
答えは簡単で、購入時にないなら購入後にその石との特別な絆を作ればいいのです。

「特別な関係」はパワーストーン入手後に築くことができる

パワーストーンの世界では、購入後にその石との特別な関係を築くための方便が用意されています。
例えば、次のような話を聞いたことがある人は多いと思います。

  • 石を手に入れたらまず浄化しましょう!
  • 石は定期的に浄化しましょう!
  • 新月の日に石にプログラミング(願掛け)しましょう!
  • 石を手に握ってパワーを感じてみましょう!
  • 石と一緒に瞑想してみましょう!
  • 寝るときは石を枕元の近くに置きましょう!
  • etc.

浄化とかプログラミングとか、パワーストーンに関してはちょっと特殊な(悪く言えばうさんくさい)儀式を行う必要があると言われますが、これらの儀式的な行為の目的の一つが、石と持ち主との間に特殊な絆を築かせることです。

パワーストーンは石であり、ペンや段ボール、リンゴ、カーテン、座布団などと同じく「モノ」です。
ただ、パワーストーンを単なるモノとして認識してしまうと、自分にとって思い入れのある存在にはなりにくく、特別な関係を築きにくくなります。
では、どうすればよいか?ということで出てくるのが浄化とかプログラミングのような儀式的な要素です。
よく見てみると、浄化やプログラミング、その他石のパワーを感じるための様々な行為というのは、石を単なるモノ以上の存在と見なして扱うものであることが分かると思います。
非日常的な儀式を行ったり、パワーストーンをある種の神格化された存在として扱うことで、特別な存在であるという感覚を意識に刷り込んでしまおう、というわけですね。
石に名前を付けて呼ぶ人もよく見かけますが、それも石との絆を深めるうえで良い行動の一つになるでしょう。

浄化をはじめとするパワーストーン関係の儀式的行為は、繰り返し行われる(行うことが奨励される)ものだというのもポイントです。
人間関係を考えてみても、特別に濃い活動を伴わなかったとしても、長い間一緒に過ごした人との間には絆が生じるものです。(もちろん、全国大会を目指して地獄の特訓を共に乗り越えたチームメイトとの間に築かれる絆ほど強いものではないかもしれませんが、幼馴染とか高校まで一緒だった地元の友達みたいな人との間には、出会って1週間程度の人に対しては感じることのない「つながり」みたいな感覚を感じることでしょう。)
それと同じで、石と触れ合う時間が長ければ長いほど、その石とあなたの間には絆ができてくることになります。
浄化にしろプログラミングにしろ、石を用いた何らかの儀式や活動を定期的・継続的にすることにより、石と一緒に過ごす時間というものが蓄積されていって、その結果石との間に絆ができてくるという側面もあるわけです。

漫画『ドラゴンボール』の中で、悟空(とクリリン)が子供の頃に亀仙人のところで修業をする場面が出てきます(知っている人がどれくらいいるかわかりませんが・・・)。
稽古をつけてもらえると期待している悟空たちですが、亀仙人は武術の稽古は一切してくれず、亀の甲羅を背負わせて畑仕事や工事現場の仕事をさせたり、大きい岩を押させるなど、何の意味があるのかと思えるようなことしかしてくれません。
ところが、長期間そのような何の意味があるのか分からないことを繰り返した結果、武術の稽古は受けていないのにもかかわらず、悟空たちは亀仙人のところに修行に来る前よりもはるかに強くなっていることに気づく、というエピソードです。

亀仙人にさせられていた一見意味のない作業は、実は強くなるために必要な要素がちりばめられていて、それを長期間繰り返し実践したことで、知らず知らずのうちに能力が上がっていたわけですが、パワーストーンの浄化やプログラミング等の行為もこれと似た構造(石との間に特別な関係を築くために必要な要素がちりばめられている)になっています。
とりあえずだまされたと思って浄化したり枕元に置いて寝て、・・・みたいなことを繰り返しやっているうちに、その人と石との間に特別な絆ができてきて、パワーストーンの効果を感じられる基盤が出来上がってくるのだと筆者は捉えています。

なお、浄化やプログラミング、瞑想、その他さまざまなパワーストーン関連の儀式は、とにかくやってみることに意義があると書きましたが、より効果が得られやすくするためのコツ的なものがあると考えています。
そうした話についてはまた機会を改めて書いてみたいと思います。

あなたの心構えと実践

パワーストーンの効果を感じるためには、あなたの心構えも大切です。
パワーストーンを役立てるための心構えができていない状態で、パワーストーンとの「特別な関係」だけが築かれてしまうと、下手をするとパワーストーンに依存してしまうことになってしまいかねません。(赤ちゃんの頃から子供の頃に長い間使っていた毛布(ぬいぐるみとかでもいいですが)を小学生くらいになってもなかなか捨てられない(それがないと不安になってしまう)みたいな話はよく聞きますが、パワーストーンでも似たようなことが起きてしまう可能性があります。)

こうなってしまうのを避けるために重要なのが、主役はパワーストーンではなくあなた自身であると自覚することです。
主役はあなた自身であるというのは、パワーストーンに過剰に依存してしまうことを避けるために重要であると同時に、パワーストーンを役立たせるうえで大切なポイントでもあります。

以下では、まず一般論(パワーストーンに限らず)として開運に必要な考え方、心構えを紹介し、その後パワーストーンに関することを述べてみます。

機能があることと意味(価値、役立つこと)があることの違いを区別しましょう

「〇〇なんて何の意味もない」「〇〇をして何の意味があるのか?」みたいなことを言う人は多いですが、そもそも世の中には意味のあることなど存在しません。
物事の意味や価値というのは、それ自体に本質的に備わっているのではなく、人間が見出したり与えたりするものだからです。
そして、自分にとってどうでもいいことが他の人にとってはとても大切なことだったり、その逆だったりというように、物事の意味や価値というのは人によっても変わるものです。
だから、自分にとって何が大切なのかを見極めることが大切になってきます。
価値を決めてくれるのは他人ではなく、自分だということですね。

世の中にあるもの(こと)には、特定の機能を有していることはありますが、それは役に立つかどうかとは別の話です。
役に立つかどうかは、自分がその機能を使いこなすことができるか、また、使いこなせるとしてそれをどのように使うかにかかっています。
この点については、以下のケースを見てもらうと理解してもらえると思います。

ケース1:包丁

包丁にはものを切ったり刺したりできる機能があります。
その機能を使って、肉や野菜を切っておいしい料理を作り、人を喜ばせることができます。
その一方で、包丁は人を傷つけたり、殺したりするための凶器として悪用することもできてしまいます。
さて、包丁は役に立つ(何らかの良い結果をもたらす)ものだと言えるでしょうか?

この場合、包丁には「切る」という機能があるだけで、包丁が役に立つかどうかはその人の使い方次第だということになりますね。

ケース2:三角関数

数学で勉強する三角関数(に限らず、数学で勉強することの大半)は、多くの人にとって何の役に立つのか分からないことの代表例でしょう(自分にとってもそうでした)。
では、この役に立つという実感が何も感じられない三角関数は、役に立つものだと言えるでしょうか?

実は、三角関数というのは音や電気関連の処理計算において重要な役割があって、三角関数がなかったら現代の我々の生活は成り立たなくなると言っても過言ではありません。
スマホで音楽を聴き3Dのゲームをやるなどしていれば、さんざん三角関数のお世話になっていることになるわけですが、それにもかかわらず我々の多くが三角関数なんて役に立たないと思っているとは、なんとも恩知らずな話なわけです。

三角関数の例が示しているのは、本来はとても役立てることができるものであっても、その人に使いこなす能力がなければどうにもならないということです。
そして、使いこなせるだけの能力を得るためには、それなりに時間をかけて勉強・訓練するなどの努力を重ねる必要があることも示しています。

無意識の責任転嫁や現実逃避に注意を

このように見ていくと、例えば「学校の勉強なんて役に立たない」のような主張は、「自分は学校の勉強内容を理解し、役立てるだけの才覚が無いです」と宣言しているに等しいことになります。
役立たないなら役立てる方法を考えればいいだけのことなのに、それができないということなのだから、本来は自分の側の問題。
でもそれを認めたくないから、自分以外のもの(この例では「学校の勉強」)の問題に置き換えてしまう。
そのうえ、学校の勉強の内容を活かして役立てることができる人もいるという事実からも目を背けている。
これらの行為は、簡単に言うと向き合うべきことに向き合わずに済ます、現実逃避です。

「〇〇は役に立たない」的な発想の根っこにあるのは、「責任転嫁」や「現実逃避」の姿勢だということになります。
こうした姿勢はパワーストーンがどうとかいう以前に、開運とは程遠いことです。(もちろん、精神的につぶれてしまいそうな時に一時的に現実逃避が必要というようなことはあるでしょうが、いつかは現実に戻ってくる必要が出てきます。)

本題:パワーストーンに接する際の心構え

前置きが長くなりましたが、パワーストーンを持つにあたっての心構えの話に戻ります。
このセクションの冒頭で、主役はパワーストーンではなくあなた自身だと述べましたが、以上の話の流れから、そのように述べた理由がある程度わかってもらえたのではないかと思います。
「あなたが主役」が意味するところは、以下のようなことです。

  • パワーストーンをただの石ではない特別な存在として見なし、特別な絆を築くことは大切だが、パワーストーン自体に凄い効果が秘められていて、それを持つだけで役に立ってくれるという話ではない
  • パワーストーンを使いこなして役立てられるかどうかは、あなたの意識や行動次第である

ちなみに、パワーストーンを使いこなすというのは、石に秘められた力を解放して魔法のような効果を引き起こすとか、透視能力で事件を解決するとか、そういう話とは全く違います。
「特別な関係」のセクションで書いたように、つらくて諦めそうになった時に願掛けしたパワーストーンを見て、初心を思い出してやめずに努力し続ける気持ちを保つことに役立てるとか、恋人と喧嘩してもうすべてが嫌みたいになったときに、告白の時に身につけていったパワーストーンを見て、出会った頃の気持ちを思い出してやり直そうという気持ちになるよう役立てるとか、そういう感じのことです。
このような自分の気持ちや思いを持続させるために使うという方法は、誰でもやることができる、いわば王道のパワーストーン活用法の一つだろうと考えています。

さて、こうした「王道」の例を見ると、いずれの場合も、パワーストーンは背中を押してくれる存在ではあっても、主体的に考えたり行動するのは自分になっていることが分かると思います。
「パワーストーンが自分の意思とは関係なく願いをかなえてくれる」とか、「パワーストーンを持てば自分の努力と関係なく恋人との仲を修復してくれる」とかいう発想ではないんですね。
これが「主役はあなた自身」ということなのです。

パワーストーンではなく「私」を主語に

主役はパワーストーンではなくあなた自身です。
と言われても、これまでそのような意識を持っていなかった人にとっては、発想の転換をするのは難しいですよね。
ついつい主役が自分ではなくパワーストーンになりがちだという人におすすめなのは、意識的に主語を「私」にして表現するということです。
例えば、「アメシストには真理を見通す効果があります」みたいな効能の話をするときは、「アメシストには、私が真理を見通したいときにサポートをしてくれる効果がある」みたいに言い換えるのです。ただそれだけです。

それだけのことで効果があるのか?と疑問に思われる人もいるかもしれませんが、そもそもパワーストーンの効果というのは即効性を期待するものではなく、自分の思考や行動パターンを望む方向に向けて変化するように長い時間をかけて顕在意識・潜在意識に働きかけるというように、長期的な性質のものです。
この意識への働きかけの際、その人にとって「特別な存在」であるパワーストーンという道具立て・舞台装置を用いることで、より効果的・効率的に目的を達成しようというのがパワーストーンの効果の神髄です(少なくとも筆者はそう考えています)。
「パワーストーンが役に立ってくれるかどうか」ではなく、「私がパワーストーンを役立てることができるかどうか」という視点にしていくことで、「パワーストーンにしてもらう」から「私が(パワーストーンと共に)する」という意識ができ、気づかないうちに主役の座がパワーストーンから自分の方に移ってくるようになるはずです。

パワーストーン関係の書籍等の情報を参考にする場合の注意点

パワーストーン関係の書籍に書かれている情報にしろ、ネットで得られる情報にしろ、パワーストーンが主役になっているものがほとんどです。
最近では、ひと昔前に多かった「〇〇(←具体的なパワーストーンの種類)さえ持てば願いが叶う」的なパワーストーンの効果を過剰に謳ったもの(いかにも胡散臭い系)はさすがに少なくなり、代わりに「パワーストーンは補助的な役割です」とか、「あなた自身の努力も必要です」のような解説がしてあるケースも多くなってきた印象があります。
これはとても良い傾向だと思いますが、あくまで販売店が石を買ったのに効果がないというクレームを避けるための言い訳として但し書き的に書かれているだけのように見えることが多く、主役はあなただというメッセージとしてはまだまだ弱いです。
(今後の流れとしては、過剰にオカルトじみたような説明はさらに減っていき、パワーストーンが主役という考え方から人が主役だという説明がさらに主流になっていくだろうと予想しています。)

書籍やネットの情報を参考にすること自体は構いませんが、それらの情報はあくまで個人の解釈に過ぎず絶対的なものではない(どれだけ有名なヒーラーのものであってもです。ちなみに、素晴らしいヒーラーであるほど、自分の解釈が絶対的なものではないことを認める傾向にあります。)ということを意識し、また、パワーストーンが主役になっている場合には、その情報を取り入れる際に意識的に主役を自分に置き換えるようにすると良いと思います。

パワーストーンに即効性を期待しない

ちなみに、パワーストーンの効果に即効性を期待するのは避けましょう。
ここまで読んできてくれた方なら、以下に挙げた点からも、そのような発想自体が的外れであることがわかるはずです。

  • パワーストーンと特別な関係が築かれるまでには時間を要する
  • パワーストーンを持ちさえすれば自分の意識や行動に関係なくすぐ効果が出るという発想は、典型的な受け身の考えである

ネガティブな思考は捨てて楽しむ

大抵の人は、より良い方向に変わることを期待してパワーストーンを持つものです。
ところが、中にはわざわざ不安になるためにパワーストーンを持っているのかと突っ込みたくなるような人がいます。

「浄化をし忘れたんですが、何か悪いことが起きないでしょうか?」とか、「最近〇〇という石を購入したんですが、もともと持っていた△△という石とは相性が悪いと言われました。良くないことが起きるのではないかと不安です。」とか。

心理学の有名な話で、半分水が入ったグラスを見た際に、「グラスに水が半分しか入っていない」と考える人よりも、「グラスに水が半分も入っている」と答える人の方が、幸福度が高くなりやすいというものがあります。
言い換えると、ネガティブ思考(半分しかない、残念)だと、ポジティブ思考(半分も入ってる、ラッキー!)の人よりも実際に幸せを感じにくくなってしまうということです。

繰り返し述べてきたように、パワーストーンそのものに超常的な力があって人に影響を与えるみたいなことは基本ありません。
が、こういう心配をする人たちはパワーストーンに限らずあらゆることにおいてネガティブな方向に意識が向くようになっていて、何もないところに対してですら「良くないこと」を見出してしまうため、実際に良くないことを引き寄せやすくなりがちです。
(パワーストーンの問題ではなく、その人の思考パターンの問題です。)

心理学やら理屈的っぽい話は置いておくとしても、優秀な人とか大成功を収めている人って、楽しいから夢中でやっているうちに気づいたらスキルが身についていたとか成功していたとかいうパターンが多いような気がしませんか?
逆に、義務的に仕方なくやらされて・・・というような状況だと、そもそも「成功」「幸福」みたいなイメージと結びつきにくい気がしますよね。

パワーストーン名物の「浄化」なんかも、悪いエネルギーがたまって怖いからするとか、浄化しなきゃダメと言われたから仕方なくするとかいうように、不安・恐怖感や義務感に基づいてするよりも、石がますます光り輝く(ついでに、自分も石と一緒に光り輝く)というようなポジティブなイメージでやる方が楽しめます。
というより、パワーストーンの神髄が意識に働きかけることで徐々に思考や行動の変容をもたらすことにあるとするならば、ポジティブな思考を繰り返すようにしないと、望ましい効果は期待できないことになりますね。

パワーストーンの効果をより感じられるようにするために、ぜひ自分にとっての特別な存在の石と楽しく時間を過ごすことを意識してください。
(石の楽しみ方には様々なものがあるので、今後機会があればそういった話題も書いていけたらと思っています!)

まとめ

この記事の冒頭で、パワーストーンの効果を感じるために必要な要素は以下の2点であると述べました。

  • その人とパワーストーンの間に「特別」な関係が築かれていること
  • その人がパワーストーンを役立てる心構えを持ち、それを実践していること

これらが意味するところを、長々と解説してきました。
もちろん、細かいことまで考え出せば他にも様々な要素が出てくると思いますが、根本的な部分というのはこの2点に集約されると思います。

このブログでは今後もパワーストーン関係の話を書いていきたいと考えていますが、今回述べた話(+前回の記事)の内容は、それに向けてパワーストーンというものに対する当ブログ(または筆者)の立場を明確に示すという目的も兼ねたものでもあります。
上記のような考え方・立場は、パワーストーン関係の書籍とかネットで検索すると出てくる情報とはかなり異なる部分が多いかと思いますが、筆者は普段は統計学的手法に基づく科学的・学術的研究に携わっていることもあり、過度に神秘的・超常的な話を前面に押し出してパワーストーンを語ることには抵抗があるので、このような見解となっていますが、あくまでこれも一つの考え方に過ぎません(こういう考え方、解釈もあるのかくらいな感じで流してくれたらと思います。もちろん、まさにその通りだと思うと賛同してくださるなら大変うれしいです)。
パワーストーンに神秘的な力が宿っているという信仰を否定するものではありませんし、個人的には石に手をかざして石のパワーを感じようみたいな遊びも大好きです(実際、私は手にピリピリとした感覚をや暖かい感覚を感じる方です)ので、誤解なきよう。

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